2010年6月21日、フィリピンで麻薬所持容疑で逮捕され、死刑判決を受けてマニラ郊外のモンテンルパ刑務所に収容されていた鈴木英司受刑者(54)が、恩赦を受けて16年ぶりに釈放されました。
鈴木英司氏は、1994年4月にフィリピン中部ネグロス島の空港にて、大麻約1.5キロを隠し持っていたとして逮捕されています。
大麻は知り合った女性に渡されたお土産の中にあり、鈴木氏は「知らなかった」とのことですが、地元地裁は同年12月、死刑判決を言い渡し、翌年にマニラ首都圏のモンテンルパ刑務所に移送され服役していました。
その後、2003年10月に最高裁が終身刑に減刑しています。地元ラジオ局がこの事件をでっち上げとみて、麻薬捜査官の腐敗を批判するキャンペーンを展開。事件を担当した麻薬捜査官が後に逮捕され、日本のテレビ局の取材に対しは「事件は仕組まれたもの」と証言するなど、疑惑が付きまとっていた事件です。
フィリピン関係者の間では、非常によく知られている事件で、モンテンルパ刑務所で鈴木英司氏と面会した日本人も相当数います。ことの真相は、鈴木英司氏と事業を行っていた日本人に、羽目られたようです。
逮捕されてから2年後の1996年5月には鈴木さんの無実を信じる超党派の国会議員132人で「鈴木さんを救う国会議員の会」が発足し、フィリピン政府に対して申し入れを続けて来た経緯があります。
モンテンルパの獄中から冤罪を訴え続けてきた鈴木氏は、2000年に小学館から、「檻の中の闇/フィリピンで死刑囚になった日本人の獄中記」を出版。
2004年には、深夜枠で放送されているフジテレビのドキュメンタリー番組NONFIXにて、鈴木氏とモンテンルパ刑務所を取材した番組「懲役のない刑務所~フィリピンの日本人死刑囚~」が放映されています。
この番組は、何度か再放送されており、番組を見た方も多いでしょう。
6月21日に釈放された鈴木氏は、入国管理施設に移された後、罰金100万ペソ(約200万円)を支払い、国外退去となるそうです。無実訴えて16年ぶりの帰国となる見通しです。
- NONFIX : 懲役のない刑務所 ~フィリピンの日本人死刑囚~ - フジテレビ
- モンテンルパ刑務所に収監されていた鈴木英司氏を取材したドキュメンタリー番組「懲役のない刑務所 ~フィリピンの日本人死刑囚~」の番組紹介があります。
- 比、恩赦で日本人元死刑囚を釈放 無実訴え16年ぶり - 47NEWS(よんななニュース)
- マニラ郊外の刑務所に収容されていた鈴木英司受刑者(54)=愛知県出身=が21日、恩赦により逮捕から16年ぶりに釈放されたニュースを報道しています。
